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宅建業免許の費用相場を徹底解説|開業に必要な総額と内訳

中村 隆之 / 更新:2026-06-24
宅建業免許の費用相場を徹底解説|開業に必要な総額と内訳
宅建業免許を取りたいけれど、結局いくら用意すればいいのか分からない。これが開業前に一番つまずくポイントです。結論から言うと、知事免許を保証協会経由で取る場合、申請手数料33,000円に加え、保証協会の初期費用が概ね100万〜180万円ほどかかり、事務所や開業準備を含めると総額200万円前後が現実的なラインです。
  • 宅建業免許の申請手数料は知事免許33,000円、大臣免許90,000円(公的費用)。
  • 保証協会に入れば供託金1,000万円が不要になり、初期費用は概ね100万〜180万円程度で済む。
  • 供託する場合は主たる事務所で1,000万円が必要になり、現実的には保証協会加入が主流。
  • 免許の有効期間は5年で、5年ごとに更新手数料33,000円(知事)がかかる。
  • 行政書士への代行報酬は民間料金で、知事免許で約7万〜11万円が掲載例の相場。

宅建業免許の取得にかかる費用の全体像と相場

宅地建物取引業者免許証(宅建業免許)取得までの手順を紹介!
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宅建業免許の取得にかかる費用は、保証協会に加入する場合で総額150万〜250万円、自分で申請して事務所も最小限なら100万円台に収まることもあります。

私が申請サポートをしていて最初に伝えるのは、「費用は3種類に分けて考える」ということです。公的費用、開業実費、民間費用。この3つをごちゃ混ぜにすると、見積もりがいつまでも固まりません。

費用の内訳一覧(申請手数料・登録免許税・供託金など)

まず内訳を一覧で押さえておきます。下の表は、知事免許を保証協会加入で取る場合を想定した代表的な項目です。

宅建業免許の費用内訳(知事免許・保証協会加入のケース)
申請手数料は公式情報、保証協会の費用は民間解説の案内例。協会・地域・時期で変動する。
費用区分項目金額の目安
公的費用免許申請手数料(知事)33,000円
開業実費弁済業務保証金分担金(主たる事務所)60万円
開業実費保証協会の入会金・年会費等協会により変動(要確認)
開業実費保証協会加入の初期費用合計概ね100万〜180万円
民間費用行政書士の代行報酬(任意)約7万〜11万円

正直に言うと、「保証協会の初期費用」は協会の入会金・年会費・入会時期で幅が出るため、ここを100万〜180万円と幅広く案内せざるを得ません。各協会の窓口で必ず最新額を確認してください。

個人事業主と法人設立それぞれの費用比較

個人事業主のほうが初期費用は安く済みますが、法人のほうが取引先や金融機関の信用を得やすいという違いがあります。

個人事業主なら会社設立にかかる登記費用が不要です。一方で法人を設立すると、定款認証や登録免許税などの設立費用が別途かかります。宅建業免許の申請手数料自体は、個人でも法人でも知事免許なら33,000円で同じです。

私の経験では、最初から賃貸仲介を本業にして融資も受けたい人は、法人スタートを選ぶケースが多い印象です。副業的に始めたい、まず小さく試したいなら個人でも十分です。

知事免許と大臣免許で変わる費用の違い

事務所が1つの都道府県内だけなら知事免許、2つ以上の都道府県にまたがるなら大臣免許で、申請手数料も大きく変わります。

知事免許と大臣免許の申請手数料
出典:takken-menkyo.jp の手数料案内。
免許の種類対象申請手数料
知事免許1つの都道府県に事務所を置く33,000円
大臣免許2つ以上の都道府県に事務所を置く90,000円

独立開業の大半は事務所1か所からのスタートなので、知事免許になるのが普通です。最初から大臣免許が必要な人はかなり限られます。

費用項目ごとの相場をくわしく解説

宅建業免許で最も金額が大きいのは「供託金」または「保証協会への加入費用」で、ここの選択が総額を決める最大の分かれ道です。

費用項目ごとの相場をくわしく解説

法定手数料(登録免許税・申請手数料)

公的に必ず必要なのは、免許の申請手数料です。知事免許33,000円、大臣免許90,000円。これは新規取得でも更新でも同額の実費としてかかります。

あわせて、専任の宅地建物取引士を確保するための資格関連費用も視野に入れておきます。試験の受験手数料8,200円、登録手数料37,000円、宅建士証の交付申請手数料4,500円です。

営業保証金を供託する場合の費用

保証協会に入らず自前で供託する場合、主たる事務所で1,000万円、従たる事務所は1営業所ごとに500万円が必要です。

これは民間解説で広く案内されている金額です。1,000万円を法務局に預ける形になるため、開業時の手元資金としてはかなりの負担になります。

独立直後で1,000万円を寝かせられる人はまずいません。実務上、ほとんどの開業者は供託ではなく保証協会への加入を選びます。

保証協会に加入する場合の入会費用

保証協会に加入すると、供託金1,000万円の代わりに弁済業務保証金分担金として主たる事務所60万円、従たる事務所30万円を納めれば済みます。

この分担金に、協会の入会金や年会費、政治連盟費などが上乗せされ、初期費用は概ね100万〜180万円程度になります。供託の1,000万円と比べれば桁違いに軽い。だから保証協会加入が主流になっているわけです。

事務所の賃料・改装・レイアウト費用

宅建業免許には事務所が物理的に独立していることなどの要件があり、これを満たすための改装費が想定外の出費になりやすい項目です。

賃料は地域差が大きく一概に言えませんが、敷金・礼金・前家賃で初期に数十万円は見ておきます。自宅の一室を使う場合でも、他の生活空間と明確に区切る間仕切り工事が必要になることがあります。

私が実際に見たケースでは、「自宅で開業できると思っていたら、独立した出入口や応接スペースの要件を満たせず、結局テナントを借り直した」という方がいました。事務所要件は申請前に必ず確認してください。

保証協会2団体(全宅・全日)の費用と特徴を比較

宅建業の保証協会は、全国宅地建物取引業協会(ハト)と全日本不動産協会(ウサギ)の2つがあり、どちらに入っても供託金が免除される点は同じです。

保証協会2団体(全宅・全日)の費用と特徴を比較

分担金(主たる事務所60万円)は両団体で共通です。違いが出るのは入会金・年会費・会員数・地域での実績といった部分。正直、初期費用の細かい額は支部や入会時期で変わるため、最終判断は両方の窓口で見積もりを取るのが確実です。

全国宅地建物取引業協会(ハト)の費用と特徴

ハトのマークで知られる全国宅地建物取引業協会は、会員数が多く、地域に支部が多いのが特徴です。

弁済業務保証金分担金は主たる事務所60万円で、これに入会金等を加えた初期費用の案内例は概ね100万〜180万円の範囲に収まります。研修や会員向けサポートが充実している点を評価する開業者が多いです。

全日本不動産協会(ウサギ)の費用と特徴

ウサギのマークの全日本不動産協会も、分担金60万円は同じで、初期費用の水準も近いレンジになります。

地域によってはハトより会員数が少なく、入会金や年会費の設定が異なる場合があります。どちらが安いかは地域差があるため、必ず地元の支部に確認してください。

こんな人にはこちらの協会がおすすめ

私自身は、特別な事情がなければ「地元の支部が近く、対応が早いほう」を選ぶよう勧めています。

2団体の選び方の目安
初期費用の額は支部・入会時期で変動するため、最終確認は各支部窓口で。
こんな人向いている協会
地域の研修・横のつながりを重視したい会員数の多い協会(全宅)
近くの支部の対応がよい・初期費用が安い方を選びたい見積もりを比較して安い方
どちらでも迷う両支部で見積もりを取り総額で判断
分担金60万円は2団体共通です。差が出るのは入会金・年会費なので、「どちらが安いか」は地域ごとに見積もりを取って比べるしかありません。

ケース別の開業費用シミュレーション

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知事免許を保証協会加入で取る最も一般的なパターンなら、公的費用と保証協会費用を合わせて100万〜180万円台が中心的な見積もりになります。

例1:知事免許を保証協会加入で取得する場合

例1:知事免許・保証協会加入(事務所1か所)
保証協会の初期費用は入会金・年会費等を含む案内例の幅。地域で変動。
項目金額の目安
免許申請手数料(知事)33,000円
弁済業務保証金分担金(主たる事務所)60万円
保証協会の初期費用合計(分担金含む)概ね100万〜180万円
行政書士の代行報酬(依頼する場合)約7万〜11万円
合計の目安(事務所費別)約110万〜190万円

これに事務所の賃料・改装費が乗ります。最も現実的でコストを抑えられる開業パターンです。

例2:大臣免許を供託金で取得する場合

例2:大臣免許・供託(事務所複数)
供託金は民間解説の案内額。実際の手続きは管轄で確認を。
項目金額の目安
免許申請手数料(大臣)90,000円
営業保証金の供託(主たる事務所)1,000万円
営業保証金の供託(従たる事務所1か所ごと)500万円
合計の目安1,000万円超

見ての通り、供託は桁が違います。これを選ぶのは資金に余裕のある会社か、特別な事情がある場合に限られます。

費用を支払うタイミングとお金の流れ(時系列)

費用は一度に出ていくのではなく、申請時・免許後・営業開始前の3段階で分かれて発生します。

費用支払いのタイミング(知事免許・保証協会加入の例)
時期主に支払うもの
申請時免許申請手数料33,000円、行政書士報酬(依頼時)
免許通知後保証協会への分担金60万円・入会金等
営業開始前事務所の敷金礼金・改装費・備品
分担金や入会金は「免許が下りた後」に納めるのが基本の流れです。資金は申請時にすべて必要なわけではないので、キャッシュフローを段階で組みましょう。

費用を抑える方法と資金調達のポイント

費用を抑える最も大きな手は「申請を自分で行って代行報酬をゼロにすること」と「日本政策金融公庫の創業融資を活用すること」の2つです。

費用を抑える方法と資金調達のポイント

申請を自分で行う場合と代行依頼の費用比較

自分で申請すれば、行政書士の代行報酬(知事免許で約7万〜11万円)が丸ごと不要になります。

自分で申請 vs 代行依頼
代行報酬は民間料金で事務所により異なる。
項目自分で申請代行依頼
申請手数料33,000円33,000円
代行報酬0円約7万〜11万円
手間・時間自分で書類作成ほぼお任せ
要件不備のリスク自分で判断専門家が確認

正直に言うと、私は行政書士なので「依頼してください」と言いたいところですが、事務所要件がシンプルで時間に余裕がある人なら、自分で申請して費用を浮かせるのは十分ありです。複雑な事務所形態や法人設立も同時にやる人は、依頼したほうが結果的に早いことが多いです。

日本政策金融公庫などの融資・審査のポイント

自己資金が足りない場合、日本政策金融公庫の創業融資が現実的な選択肢になります。

審査では、自己資金がいくらあるか、事業計画に無理がないか、業界経験があるかが見られます。不動産仲介の実務経験がある人は、経験の説明が強い武器になります。融資希望額のうち一定割合は自己資金で用意できると、審査の通りがよくなる傾向があります。

補助金・助成金の活用可能性

補助金・助成金は、宅建業免許そのものの取得費用に直接使えるものは限られますが、開業後のシステム導入やホームページ制作で活用できる可能性があります。

補助金は公募時期や要件が頻繁に変わるため、開業のタイミングで地元の商工会議所や自治体の窓口に最新情報を確認するのが確実です。免許費用そのものを補助金で賄う前提の計画は立てないほうが安全です。

見落としがちな費用と開業後のランニングコスト

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中村 隆之

行政書士(宅建業・建設業許可専門) ・ 元不動産仲介会社勤務(営業・管理職経験あり)

行政書士として宅建業免許の申請サポートを専門に行いながら、自身も過去に不動産仲介会社で勤務した経験をもとに、実際の申請現場で得た一次情報を丁寧にまとめています。「結局どこに何を出せばいいのか」が分かる記事を書くことを心がけています。

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行政書士として宅建業免許の申請サポートを専門に行いながら、自身も過去に不動産仲介会社で勤務した経験をもとに、実際の申請現場で得た一次情報を丁寧にまとめています。「結局どこに何を出せ

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